早めに弁護士と信頼関係を築くこと
多重債務問題で失敗しないためには、早めに専門家である弁護士に相談していただき、弁護士と相互に信頼関係を築いていただくことです。
消費者金融業者から借金の取り立てに追われている場合でも、弁護士が受任し、受任通知(弁護士介入通知)を業者に通知したのちには,法律上、業者はそれ以上の取り立て行為を禁止され、以後のあなたへの返済・取立がストップします。これが弁護士に委任する最初のメリットです。
弁護士費用が支払えない?
弁護士費用が支払えないとあなたは思われるかもしれません。
しかし、一定程度収入が少ない場合(手取りで月収約18万円以下)には、法テラスの援助を受けられ、5,000円~10,000円/月の範囲で分割返済をしていただければOKです。したがって、弁護士費用については、心配する必要はありません(ただし、裁判所の手数料が別途かかり、その部分は、法テラス援助を受けられません)。
3つの解決方法があります
多重債務の解決方法として、借金を減額したり、帳消しにしたりする方法が、法律で定められています。
大きく分けると、「任意整理」「自己破産」「民事再生」の3つの方法です。
それぞれメリット・デメリットがあり、あなたの状況次第で選択できない方法もあります。
まずは弁護士があなたの状況をよく聞いて、あなたのケースに沿った解決策を検討します。
ありのままに、状況をお話しください
その際、あなたは、ありのままに、借金の原因、家計や生活状況をお話しください。また、借金についても漏らすことなくお話しいただく必要があります。
そうしないと法律では救済できない場合が生じてしまうからです。
弁護士は、あなたの状況に合った方法を提案し、そのメリット・デメリットを丁寧にご説明いたします。
そして、具体的な手続きを説明して、あなたと一緒になって書類を作成し、手続きを進めていきます。
弁護士を信じて、弁護士に協力していただくことが非常に重要です。
いずれの方法でも、弁護士を信頼し、弁護士と一緒に手続きを進めていければ、あなたの多重債務問題は解決し、あなたの日々の生活にゆとりができ、仕事に集中して精神的にも楽になることができるはずです。
本当に重要なことは、あなたの生活状況の改善です
最後に、本当に重要なことは、多重債務問題が解決したあとのあなたの生活状況の改善です。
今後7年間は、少なくとも法律上、借金の帳消しの適用は受けられません。
真に、あなたの生活を改善させ、家計を改善させることこそが、弁護士とあなたが目指すべきゴールなのです。
そのため、弁護士と一緒に、無理のない家計収支、生活状況改善を考えていきましょう。